移動式クレーン資格取得ガイド

STEP1 

必要な資格は?


自分が乗りたいクレーンはどんな資格が必要か理解しよう!
 移動式クレーンはその名の通り「移動できる+クレーン」なので、資格も@公道・海・鉄道などを移動
(走行)するための運転免許(資格)とA荷を吊り上げる操作をするためのクレーン免許(資格)が必要
になります。
@走行させるために必要な資格
公道 自動車免許(普通・大型・大特)
公道以外 必要なし
海技免状
線路 鉄道会社の規定による資格など
A荷を吊って移動させるために必要な資格 移動式クレーン運転士免許小型移動式クレーン技能講習修了証など
 クレーン作業に付随して、荷を吊れるようにワイヤーを掛けたりするする玉掛作業は、上表の資格
  とは別に玉掛技能講習の終了証が必要となります。


@走行するための資格
走行する場所により免許(資格)が違いますが、公道を走行するクレーン(トラッククレーンやラフター
クレーンなど)については下表の通り、自動車運転免許が必要です。

普通自動車免許 車両総重量8t未満、最大積載量5t未満、乗車定員11人未満の自動車の運転に必要な資格です トラッククレーン(〜4.9t吊)
車両積載型クレーン(〜4t車)
大型自動車免許 車両総重量8t以上、最大積載量5t以上、乗車定員11人以上の自動車の運転に必要な資格です トラッククレーン
オールテレーンクレーン
大型特殊自動車免許 特殊な用途のために特殊な形状構造をした自動車で小型特殊自動車以外の自動車の運転に必要な資格です。 ラフタークレーン
  ※道路交通法が改正され、中型自動車免許が新設される予定ですのでご留意ください

A荷を吊って移動するための資格
荷を吊って移動させるというクレーン操作をするためにはクレーンの性能により下表のような免許資格
が必要です
クレーンの性能(吊り上げ荷重)
 〜1t未満   1t以上5t未満   5t以上  
移動式クレーン運転免許
小型移動式クレーン運転技能講習修了  ×
移動式クレーンの運転の業務特別教育修了 × ×
 ※これらの資格はラフタークレーン、トラッククレーン、クローラクレーン、浮きクレーン、鉄道クレーン
  などすべての移動式クレーン共通です。

STEP2

受験資格は?

必要な免許資格がわかったら受験資格があるか確認しよう

各免許・資格の受験資格は下表の通りです
免許の種類 学歴 年齢 その他
運転  普通自動車免許 不問 18歳以上 @視力は片眼0.3以上、両眼0.7以上(眼鏡、コンタクト可A信号機を識別できるB日常会話を聞き取れる聴力B運転に支障をきたす欠陥がない
大型特殊自動車免許 不問 18歳以上
大型自動車免許 不問 20歳以上 @視力は片眼0.5以上、両眼0.8以上(眼鏡、コンタクト可A信号機を識別できるB日常会話を聞き取れる聴力B運転に支障をきたす欠陥がないC深視力が三桿法の奥行知覚検査器により、2.5mの距離で3回検査し、その平均誤差が2cm以下(眼鏡等使用可)D普通又は大特免許取得後2年以上経過
操作 移動式クレーン運転士免許 不問 18歳以上※1 @身体又は精神の欠陥により、免許に係る業務に就くことが不適当であると認められる者。A労働安全衛生法第74条第2項の規定によりクレーン運転士の免許が取り消され、その取り消しの日から起算して1年を経過しない者。
小型移動式クレーン技能講習 不問 不問
移動式クレーンの運転の業務特別教育 不問 不問
 ※1 18歳未満でも受験できるが18歳になるまで免許は交付されない
STEP3
試験・講習の内容は?
普通自動車免許
大型特殊自動車免許・・・(概要、受験資格、教習所規定時間、教習所費用)
大型自動車免許・・・(概要、受験資格、教習所規定時間、教習所費用)
移動式クレーン運転士免許・・・概要受験資格試験内容試験場所試験手数料受験申請合格率
小型移動式クレーン運転技能講習・・・(概要受講資格講習内容受講費用受講場所
移動式クレーンの運転の業務の特別教育・・・概要受講資格講習内容受講費用受講場所
STEP4

取得方法は?


さあいよいよ免許資格を取得しよう
免許・資格 取得方法 コメント
運転 普通自動車免許 認定自動車学校(通学コース・合宿コース)を卒業し、実技試験免除で、試験所で学科試験を受験
大型特殊自動車免許 確実コース 認定自動車学校を卒業し、試験所で適性試験を受ける。
大型自動車免許 チャレンジコース 試験所で直接受験
操作 移動式クレーン運転士免許
 →試験の詳細
確実コース

教習所6日
試験所1日
指定教習機関で実技教習と学科講習
実技は教習所で修了試験に合格し、実技試験免除。学科は模擬試験などで準備万端でいざ試験所へいき合格。免許取得
見たことも触ったこともない人でも、一から懇切丁寧に教えてくれ、わからないところは質問もできる。教習所によっては試験所への受験手続もやってくれるので心配なし。
コツコツコース

独学
教習所6日
試験所1日

学科は独学で実技は指定教習機関で
まず学科を参考書などで独学で勉強し、試験所で受験。合格したら指定教習機関で実技教習を受け修了試験に合格免許取得
よい参考書もでているので、コツコツ勉強できる人であれば独学もそんなに大変ではない。教習所は実技だけなので割安になる
チャレンジコース 学科・実技とも試験所で
学科を参考書などで独学で勉強したら、
試験所へ行き、学科と実技の両方を受験。実技の一発合格は厳しいかも?小型移動式クレーンなどで練習して再チャレンジ
小型移動式クレーン等を扱った経験がある人や扱っている人向き。未経験者には厳しい費用は受験料のみなので安い
小型移動式クレーン技能講習 技能講習を開催している機関で3日程度の講習を受講し、学科・実技の修了試験に合格すれば、終了証がもらえます。 全くの素人でも問題なく修了できます。費用と時間に余裕があり、移動式クレーン運転士免許の取得に自信がない方はこちらから挑戦するのもいいかも!
移動式クレーンの運転の業務特別教育 特別教育を開催している機関で受講すれば試験などはありません。 1t未満の移動式クレーンが殆どなく、1t未満の移動式クレーンだけを操作する人も少ないの開催している機関を見つけるのが大変かもしれません
STEP5

助成金は?

j受講する講習が助成の対象になっていれば、自己負担が少なくなるかもしれない
あなたが受けようとしている講習が下記制度の対象となっているか確認しましょう

建設雇用改善助成金
(建設教育訓練助成金)

一定の条件を満たしている中小建設事業主雇用保険の被保険者である従業員を、技能資格を取得させるため、教習機関に委託して技能講習を受講させた場合に、雇用能力開発機構からその経費の一部が事業主に対して助成される制度です。

育訓練給付金制度
一定の支給条件を満たす方が厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講し修了した場合、教育訓練施設に支払った教育訓練経費の一部がハローワーク(公共職業安定所)から支給されるという制度です。