移動式クレーン関係用語集 |
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 A〜Z |
あ行 |
合図者 |
クレーンのオペレーターに向かって荷を動かす方向などを指示する人。移動式クレーン作業を行う場合は合図者を指名することが義務付けられています。 |
アウトリガー |
移動式クレーンが倒れないように車体から左右に脚のように出て踏ん張るもの。X型アウトリガーとH型アウトリガーがある。 |
アウトリガーの張り出し幅 |
左右アウトリガーのフロートの中心から中心までの距離をいう。張出幅によって「その場張出」「最小張出」「中間張出」「最大(全)張出」という。 |
アウトリガーの異張り出し |
左右のアウトリガーの張り出し幅が異なることをいう。この場合、左右の吊り性能が異なるので注意が必要。 |
当て物 |
荷を玉掛する際、吊具の切断やすべりを防止したり、荷を保護するために当てる布やゴム、木などをいう。 |
イージー・スカイピン機構 |
タダノの大型クレーンで用いられるブーム伸縮システム。内臓された1本のシリンダーがブーム内でスライドし、各段ごとにブーム固定ピンで連結しながら順次送り出していくシステム。→タダノの機能説明 |
移動式クレーン |
荷を動力を用いて吊り上げ、これを水平に運搬することを目的とする機械で、原動機を内蔵し、かつ、不特定多数の場所に移動できるクレーンをいう。ホラフタークレーン・ホイールクレーン、トラッククレーン・車両積載型クレーン・オールテレーンクレーン・クローラクレーン・浮クレーン・鉄道クレーン等がある。 |
移動式クレーン運転士免許 |
吊り上げ荷重5t以上の移動式クレーンを操作するのに必要な免許です。2.9tでも500tでもこの免許で操作できます。 |
浮クレーン |
船にクレーンを装備したものをいう。クレーン船、起重機船、フローティングクレーンともいう。 |
オルター |
加藤製作所の登録商標。オールテレーンクレーンのこと。 |
親(フック) |
主巻きフックのこと |
オフロード法 |
「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(平成17年法律第51号)」の通称 |
か行 |
カウンターウエイト |
移動式クレーンの作業中の安定を図るため上部旋回体の後部に取り付けられたおもりをいう。 |
カーゴクレーン |
タダノの小型クレーン積載型トラック |
嵩上げ |
移動式クレーンは水平に設置しないと性能が発揮されません。アウトリガーだけでは調整の効かない急な傾斜地で作業する場合に、アウトリガーの下に角材などを用いることをいいます。 |
過負荷防止装置 |
吊り上げ荷重が定格荷重を超えると警報を鳴らしたり作動を停止する装置。3t以上の移動式クレーンには装備が義務付けられている。 |
下部走行体 |
上部旋回体を乗せて走行する部分をいう。走行方式によりクローラ式、トラック式、ホイール式に分類される。 |
起伏 |
ブームを起こしたり伏せたりすること |
キャリア |
下部走行体のこと |
クローラシュー |
クローラベルトを構成する板。シューには鋼製とゴム製があり、幅も狭いものと広いものがある。 |
クローラベルト |
クローラクレーンの下部走行体にあり、クローラシューをエンドレスに連結したもので地面と設置する部分。 |
月例定期自主検査 |
移動式クレーンを所有する事業者が行う法律で定めらた自主点検で、1ヶ月以内ごとに1回行うものをいう。 |
子(フック) |
補巻きフックのこと |
小型移動式クレーン運転技能講習 |
この講習を修了すると吊り上げ荷重1t以上5t未満の移動式クレーンを操作することができます。 |
さ行 |
作業指揮者 |
作業を指揮する者。移動式クレーンの組立・解体は作業指揮者を選任するよう規定されています。 |
作業半径 |
移動式クレーンの旋回中心からフックの中心より下ろした鉛直線までの水平距離をいう。 |
地切り |
吊荷を巻き上げて地面から離すことをいう。 |
自由降下 |
フックブロックを動力でなく自重で降下すること。フリー降下ともいう。 |
主巻 |
移動式クレーンには通常2つの巻上装置が装備されており、最大の吊り上げ能力を有し、掛け数を増やして吊る側をいう。 |
水準器 |
移動式クレーンは必ず水平な状態で作業しなければならないので、水平度を確認するための装置が装備されている。 |
水平堅土 |
平らで堅いところ。移動式クレーンは水平堅土で作業しなければなりません。 |
スラー |
無線機を用いての合図で「巻き下げ」のこと |
スラントブーム |
ラフタークレーンの車体前方に突き出たブームでなく、前方に下がって突き出し部分が少なくなったブーム。 |
旋回 |
上部旋回体が旋回中心を軸として回ること |
旋回範囲立入禁止 |
上部旋回体が回転する範囲は接触・挟まれ防止のため立入禁止としなければならない。 |
走行 |
移動式クレーン全体が移動すること。移動する場所により陸上・鉄道上・海上に分けられます。 |
走行吊り |
荷を吊ったまま走行すること |
た行 |
縦振り |
ラフタークレーンやトラッククレーンのジブの張り出し方法で、ブームの下から前へジブを回転させて張り出す方法をいう。 |
玉掛(作業) |
ワイヤーなどの吊具を用いて荷を吊れるように吊具を掛けること及び荷から吊具を外すこと。 |
玉掛者 |
玉掛作業に従事する人。1t以上のクレーンを用いて作業する場合は玉掛技能講習を修了したものでなければ従事できない。 |
玉掛用具 |
荷を吊り上げるために用いる用具。ワイヤーやモッコ、天秤、ハッカー、シャックル、フックなど。 |
玉掛補助具 |
玉掛作業を安全に行うための用具。介錯ロープ、当て物、まくらなど。 |
ちょうちん吊り |
鉄骨建方時によく用いられる吊り方で梁を効率的に取り付ける為、梁を2段以上同時に吊り上げる方法をいう。 |
定格荷重 |
実際に吊ることができる荷重。ジブの傾斜角や長さにより変化します。 |
定格総荷重 |
実際に吊ることができる荷重にフックやワイヤー等の吊具の重量を足した荷重。ジブの傾斜角や長さにより変化します。 |
定期自主検査 |
移動式クレーンを所有する事業者は1ヶ月以内ごとに1回の月例定期自主検査、1年以内ごとに1回の年次自主検査を行わなければならないと定められています。その検査結果は3年間保存しなければなりません。 |
定置吊り |
アウトリガーを使用せずに吊ること |
鉄道クレーン |
鉄道のレール走行用の車輪を持った台車にクレーンを装備したもので主に保線業務で用いられる。ロコクレーンともいう。 |
テールスイング |
移動式クレーンの旋回体の後端が旋回する範囲をいう。後端旋回範囲ともいう。 |
共吊り(作業) |
一つの荷を2台以上の移動式クレーンで吊ること。 |
な行 |
年次自主検査 |
移動式クレーンを所有する事業者が行う法律で定めらた自主点検で、1年以内ごとに1回行うものをいう。 |
ノギス |
ワイヤーロープなどの径を図るための道具 |
は行 |
外れ止め |
玉掛用ワイヤーがフックから外れないようにフックに取り付けられた金具。移動式クレーンのフックには装備が義務付けれてています。 |
ピタゴラス |
コマツが開発したピタゴラスブーム(メインブーム+水平伸縮ブーム)を採用したラフタークレーン。ミニラフターサイズの「LT-300」と25tサイズの「LT-500」があり、コマツがラフター事業撤退後はタダノが12tラフターベースの「GR-120F」を発売している。 |
フック |
かぎ型をした吊り具 |
ブーム |
主ジブをいう。報道などではよくアームと表現される。 |
ブームバックオン式ウインチ |
後端旋回半径を小さくするため、コベルコの16tラフターなどでブームの上に乗せてある巻上ウインチのこと。 |
フローティングクレーン |
浮クレーンのこと。 |
フロントアタッチメント |
移動式クレーン本体に装着する作業装置をいう。グラブバケットやリフティングマグネットや杭打装置など。 |
補巻 |
移動式クレーンには通常2つの巻上装置が装備されており、単索で荷を吊る側をいう。 |
ま行 |
巻過防止装置 |
フックの巻き過ぎによる切断・破損等を防止するため巻上げが自動に停止する装置 |
孫(マゴ) |
補助ジブの俗称。補助ジブを使用しての作業を「マゴ出し作業」などという。 |
水切り |
港湾などで船から荷を降ろしたり積み込んだりする作業をいう。 |
ミニ(ラフター) |
5t〜10tクラスの小さいラフタークレーンの俗称。 |
や行 |
ユニック |
クレーンのメーカー名。潟ニック(現古河ユニックが製造した小型クレーン積載型トラックが売れたので、小型クレーン積載型トラックの俗称としても用いられる。 |
揚程(ようてい) |
移動式クレーンのフックを有効に上下させることができる上限と下限の垂直距離をいう。地面より上を地上揚程、下を地下揚程という。 |
横振り |
ラフタークレーンやトラッククレーンのジブの張り出し方法で、ブームの横から前へジブを回転させて張り出す方法をいう。 |
ら行 |
ラフター |
加藤製作所の登録商標。ラフテレーンクレーンのこと。 |
リフト・アジャスタ機能 |
タダノの大型クレーンで用いられている機能。たわみに起因する地切り時の吊荷揺れを自動制御し低減する機能。→タダノの機能説明 |
ロコクレーン |
鉄道クレーンのこと。ロコモティブクレーンともいう。 |
A〜Z |
ACS |
カトウの過負荷防止装置。 |
AML(エーエムエル) |
タダノの過負荷防止装置。オートモーメントリミッター |
CREVO(クレボ) |
タダノのラフタークレーンのシリーズ名。、CRANE(クレーン) とEVOLUTION(進化)を合成した造語 |
EJIB |
カトウのKR-25H-V7以降のラフタークレーンに採用されたジブの張り出し方式。空中でジブの振り上げが出来るためジブの張出格納が小スペースで出来る。 |
ITCS |
コベルコの過負荷防止装置。Intelligent Total Control Systemの略。 |
LINX(リンクス) |
コベルコのラフタークレーンのシリーズ名。リンクスとはヨーロッパ、アジア、北アメリカに広く生息するワイルドキャットのこと |
Panther(パンサー) |
コベルコのラフタークレーンのシリーズ名。 |
PRO FX |
タダノのラフタークレーンのシリーズ名。 |
SACO Jib |
Safety and Compactの略で、タダノのGR-250NU(G3)以降のラフタークレーンに採用されたジブの張り出し方式。空中でジブの振り上げが出来るため、ジブの張出格納が小スペースで出来る |
TOWAS(トワーズ) |
コマツの過負荷防止装置。 |